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考える力を伸ばすこと


考える力を伸ばすことは大切です。でも、問題を解く力を伸ばす時間が犠牲になるのは困ります。

 最近の小学校の授業では、考える力を伸ばすことに、かなりの時間が使われています。(教科書の中身が、考え方を重視した作りになっているため。)総合学習ではない普通の教科でも、頻繁に調べ学習やまとめ学習などの授業が実施されています。具体的には、「この答えを求めるには、この公式を暗記しなさい。」という授業から、「この公式は、どのように成り立っているのか、考えましょう。」という授業に重きがおかれるようになったということです。

 私も、それらの学習方法は、考える力を伸ばすことに大きな効果があると思いますし、学習内容以外に、人間関係やコンピューターの利用方法などを学ぶ場としても有効だと思います。

 ですが、今の学校でのそれらの授業には、大きな問題があると言わざるを得ません。

 それは、それらの学習に時間がかかりすぎるあまり、問題を演習する時間が激減してしまうということです。演習時間の配分は、学校の先生の胸三寸といってよいので、理解を深める学習に時間をかければかけるほど、演習時間が少なくなってしまいます。

 たしかに分かると出来る子もいますが、実は、高学年になるほど、解き方や考え方が分かっていても、正答を導けない子が増えるのです。偏差値60を超える中学生が、小数のわり算一つで苦労することもあります。それは、今の小学生の学習量では、仕組みや考え方を理解させることが出来ても、答えを導けるだけの知識や技能を定着させられないということです。そして、答えを導くことが出来なければ、子どもたちは自信を喪失して、いつかは算数嫌いや理科嫌いになってしまいます。

 だからこそ、子どもたちが自信を持って勉強に取り組むことが出来るようにするために、答えを素早く正確に導ける力を、家庭学習でつけてあげる必要があると思います。

2005/12/7

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