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家庭でのルール作りのコツ


 毎日こつこつと家庭学習をさせようとすると、ある程度ルールを決めておく必要があると思います。小学校の低学年で、家庭学習のルールがないのに主体的に勉強に取り組む子は、おそらくほとんどいないでしょう。

 一部には家庭学習のルールを作らずに子供の好きなようにさせていても、子供たちがきちんと勉強するご家庭もあると思いますが、それは、ルールを作っていないつもりでも、暗黙のルールが存在しているからです。

 ルールは、ある意味「しつけ」と重なりますから、お母さんがたとえルールと思っていなくても、しつけの一部がルールとして機能していれば、勉強に関しても正しいルールが自然に身に付いている場合もあります。

 たとえば、整理整頓をすることや時間を守ることなどを厳しくしつけていれば、自ずと机の周りもきれいになっているでしょうし、食事・入浴・就寝などの時間が決まることで家庭学習を始める時間も定まってくると思います。

 つまり、勉強に関する意図的なルールは作っていなくても、自然に学習のルールが出来ているわけです。このように考えると、きちんと家庭学習をしている子の家庭には、お母さんが意識している・していないに関わらず、何らかのルールがあるといってよいと思います。

 ですから、子供たちを勉強させるには、しっかりしたルールを作ることが大切です。

 ただし、ルールは、作ることよりも、守らせることの方が大変です。実際、多くのご家庭で、作るそばから破られていくルールが大量生産されているのではないでしょうか。そのようなことにならないためにも、ルール作りのコツをマスターしてみて下さい。とは言っても、最後はルールをきちんと守らせる親の一貫した姿勢が物を言うことは間違いありませんが^^。

 ルール作りのコツの第一は、「思いつきでルールを作らない」ということです。思いつきで口から出たルールは、内容があまり練られていないので、長く継続することが困難な場合がほとんどです。ですから、たとえ良いルールを思いついても、いきなり宣言するのではなく、充分に時間をかけて内容を練り上げることが大切だと思います。

 コツの第二は、「ルール実施の前に、予告をしておく」ということです。子供たちの自由時間を制限することが多いルールは、子供たちにとって、ありがたいものではありません。それなのに、いきなりルールを突きつけて自由を奪うと親子喧嘩に発展しかねません。

 ですから、大きなルールを導入するときは、1ヶ月くらい前から、ルールを作る意味を充分に伝えて、本人を納得させておくことが重要になります。筋の通っているルールにはケチはつけにくいものです。

 最後のコツは、これが普通のお母さん方にとっては最も難しいものになると思いますが、グレーゾーンのない明解なルールを作るということです。

 たとえば、ゲームの時間を決めているご家庭は多いと思いますが、仮に午後6時までやって良いというルールがあるとします。その午後6時までの解釈は、たぶん子供によって異なっていると思います。午後6時になってから電源を切り始める子や、午後6時に電源が切れている子、場合によっては区切りのよいところまではOKと様々に解釈が分かれると思います。

 このようにルールが明確でないために、「今切ると、もう一度最初からしなければならなくなる。」などと言い訳をされて押し切られ、最終的に電源を切ったのは午後6時20分だったということが起こるのではないでしょうか。

 ですから、ゲーム機の電源を切るまでに午後6時20分までかかる子は、午後5時30分で区切りをつけて、午後6時の時点で電源が切れていなければ、中のソフトがたとえ壊れても、強制的に電源を切ると決めておくことが大切だと思います。

 ゲーム機でのルールが伝わりやすいと考えたのでゲーム機の例を出しましたが、勉強も同じで、何を、何ページから何ページまで、何時から始めて何時まで(ゆとりをもたせておくことがポイントです。予想仕上がり時間の2倍程度)に仕上げることというように、きちんと決めておかないと、徐々になし崩しになってしまうことは間違いありません。(あと、ルールを破った時のペナルティの決め方にもケースバイケースで工夫が必要です。ケンちゃんの場合は、原則2ページ増になります。)

 ルール作りは、とても難しいですが、ルールなしではプレイボールのコールをかけることは出来ません。家庭学習もスポーツと同じで明解なルールの下でこそ、安心して取り組むことが出来ます。わかりやすいルールを示して、気分良く学習させてあげましょう。

2007/06/10

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