目次へ

学習量の3割削減の本当の意味は?


想像をはるかに超える量が削減されています

 ゆとり教育を推進してきた文部科学省も、ようやく学力低下の問題に気付き、少しずつ学力重視の方針へ方向転換をしています。(2004年時点)ですが、長い間のゆとり教育の推進で制度化されたルールは、簡単には変わりません。まして、一度ゆるめた手綱を引き締めるのは、ルールを変える以上に大変です。

 先の学習指導要領の改訂(2002年)で、学習内容の3割削減が行われましたが、単に学習量が3割減っただけではありません。減らした3割は、難しいほうから3割です。ですから、勉強の中身はとても簡単になっています。今の子供たちの受けている授業は、お母さんたちの小・中学生の頃と比べると、ゆとり教育の流れの中で、実質半分以下の学習量になっています。(注・・・現在では、ゆとり教育の弊害は大きく知られることとなり、文部科学省も学力向上へ方針を転換しています。2009年現在)

 そのため、文部科学省の調査でも明らかになっている正答率の低下が起こっています。ですが、その調査結果に出ない学力低下として、子供たちの問題を解くスピードも、大きく下がっています。

 そのスピードの低下のために、同じ1時間の勉強をした時の学習量が、昔の子供たちに比べて、とても少なくなっているのです。小4生の3けた÷2けたのわり算であれば、以前の生徒が60問解けていた時間で、20問くらいしか解けないほどです。

 このことを踏まえれば、学習量の3割削減が、単に学習する単元が減っただけとは言い切れないということがお分かりいただけると思います。

2004/11/07

次へ
目次へ