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国語の学力をあげるには、どうすればよいですか?


国語力に関する悩みは、とても多いです。
それだけ難しい問題です。
一つの提案としてご理解ください。

 まず始めに、国語力がどういう成り立ちをしているかを理解する必要があります。国語力をピラミッドにたとえた時、一番下の土台の部分は、漢字の読み書きです。次が、語彙の量(知っている言葉の数)です。その上が文法の知識で、最後に読解力になります。

国語力のピラミッド

このピラミッドのどこでつまずいているかを把握することが、一番大切です。

 それぞれの力について確認するとこうなります。  漢字の読み書きが大切なことは、説明は不要だと思いますが、読めない漢字が多ければ、文章を読む気が起こらないのも当然です。すでに学習したページを音読させてスムーズに読めないようであれば、漢字の読み書きを漢字ドリルを使って日々こつこつとさせることが、国語力アップのポイントです。

 語彙の少ないお子さんは、かなり手強いです。多くの場合、言葉に関心がないことがほとんどです。日常生活に必要な言葉の意味はきちんと理解出来ていても、本の中にだけ出てくる言葉には、基本的に必要性を感じていないのが原因です。家庭で出来る方法としては、新聞の投書などの短い文章を読ませて、そこに出てくる単語で意味のわからないものを辞書でひいてまとめていくというのも一つの方法です。出来れば、本人が強い興味を持って読もうとする文章があれば、その文章を使うことが最ものぞましいと思います。

 次の文法力についてですが、基本は「こそあど言葉」と「接続語」です。こそあど言葉(指示語)が何を指しているのかや、接続語の前後の文の関係を正しくつかむことは、問題演習で対応出来ます。学年をさかのぼって正しく理解出来るレベルから、少しずつ難度の高い問題へ進めて行けるとよいでしょう。

 最後に、読解力です。これは、小説文の登場人物の心情(感情や考え方)をつかみとったり、随筆文などで著者が読者に伝えたいことを読み取る力のことです。基本的に、小説などは本人が読んで楽しければそれで良いともいえますが、文章を正しく理解することは、他者と正確にコミュニケーションをとる上で不可欠なことです。ここでの登場人物の心情の理解には、ただ単に国語力があるという部分では解決できないところがあります。その人の価値観や人生観も読解力に大きな影響を与えるからです。ですから、学校などで、国語の苦手なお子さんに「本を読みなさい。」という指導が行われるわけです。本を読むという行為が、その子の物の見方の幅(視野)を広げてくれるからです。

 ここまで読んでいただいて、気付かれた方も多いと思いますが、読解力は授業や問題演習という枠で指導できる範囲を超えているといってよいと思います。ですから、まずはピラミッドの下の部分、漢字や語彙力、文法力を鍛えていくことが大切なのです。それらが、きちんとあるべき形になったら、本も読み始めるでしょうし、また、学年をさかのぼって読解の演習問題を解いていくのもよいでしょう。

2004/11/07

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