目次へ

ケアレスミスが多いのですが?


時間はかかりますが、少しの工夫で、ミスを減らすことが出来ます。

 ケアレスミス(注意不足ミス)という言葉は、本来、あまり多用すべきではないと考えています。なぜなら、実力不足をケアレスミスという言葉で、見逃す可能性があるからです。子供たちの学力の向上を優先的に考えると、注意が足らないのも含めて、実力不足と考えた方が良いと思います。  

 特に漢字や英単語などでのミスは、ケアレスミスではなく、単に習熟度が低いことによるミス、つまり練習不足が原因のミスがほとんどです。  

 本当は、ケアレスミスという表現は、記号で答えるべきところを、言葉で答えてしまった場合などに限定して使うべきだと思います。(ただし、テスト結果が悪くて、落ち込んでいる子を元気付けるために、「今回は、ケアレスミスが多かったね。次回は、気をつけてね。」等と使うのは、時には構わないと思います。メンタル面のケアも、大切ですから。)  

 本題に戻って、確かにもったいない計算ミスが多い子がいるのは、事実です。最初に書いたとおり、それらは実力不足には違いありませんが、少し工夫することで、ミスを減らすことが出来ます。  

 例えば、中学生の計算ミスでありがちなのが、y=axの比例の式で、x=4,y=2のときの比例定数aを求める場合です。xとyの値を代入すると、2=4aとなります。本来、a=2分の1ですが、それを、a=2とミスする子は、かなりいます。これは、明らかに実力不足のためのミスですが、もったいないミスには違いありません。  

 このようなミスを防ぐには、2=4aの形が出てきたら、慎重に解こうとする気持ちを持つことが、ミスを防ぐポイントです。もったいないミスを大量にする子は、簡単なところも、ミスが出やすいところも、同じペースで解く傾向があります。逆に、ミスが少ない子は、危ない問題が出てきたら、ぐっとスピードを落としてじっくり取り組みます。この違いが大きな差になります。  

 例えるなら、どんな問題も同じペースで解く子は、車を運転する時に、高速道路も、街中の入り組んだ道路も、同じ時速100kmで走っているようなものです。これでは、事故を起こさない方が不思議なくらいです。やはり、街中の入り組んだ道路では、ぐっとスピードを落として周りの状況に細心の注意を払いながら進むべきだと思います。  

 車の運転では、当たり前のことですが、計算問題を解く時に、そのようなスピードの切り替えが出来ない子は、多くいます。子供たちの計算練習を見ていて、どんな問題でも、全くスピードを変えずに解いていたら、ミスの出やすい問題では、心の中でブレーキを踏むように教えてあげて下さい。  

 ただし、全ての問題をゆっくり解けばいいのではありません。のろのろ運転ばかりでは、交通渋滞が起こります。そのようなことをしていては、テストの時に、時間切れで問題が解けなかったということにつながりかねません。  

 要は、アクセルとブレーキの使い分けです。周りの状況に応じて、スピードを上げたり、下げたり出来ることが大切なのです。全く、そのような感覚がなかった子には、そのことを理解させることで、もったいないミスを減らすことが出来ると思います。まあ、性格的な要因も大きいので、時間がかかるとは思いますが。  

2005/10/02

目次へ
トップページへ