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部屋にこもってメールばかりしているのですが、どうしたらよいですか?


新しい文化ですので、ルール作りが必要です

 携帯電話を多くの中学生が持つ時代がやってきました。このことが、お母さんたちが想像できない新しい文化を創造することになりました。今のところ、この文化には、ルールやマナーが浸透していません。親世代にはなかった文化ですから、お母さんがルールを作ることも出来ていないのが現状です。

 大学生の使い方を見ていると、それなりに分別があることが分かります。それと比べると、まだ未成熟な中学生にとっては、携帯電話は便利な道具ではなく、とても魅力的なおもちゃになっています。初め(2003年頃)は、私も驚きましたが、1日に30〜50通くらいのメールのやりとりは、当たり前になっています。1通のメールを読んで、返信をするのに3分かかるとして、1.5時間から2時間程度は軽くかかってしまいます。テレビばかり見ていた子供たちが部屋にこもってメールに夢中になるわけです。

 メールのつながりは人間関係ですので、たくさんメールが来る子は、友達が多い人気者ということも出来ます。ですが、これほどたくさんやりとりしていたのでは、勉強時間などは取れなくなります。中学生には、メールによって自分の時間が奪われているという感覚はありません。ここに問題があります。受験期などでも、お互いに「今、頑張っている?」とか「あと1時間は頑張るつもり。」などのやりとりを、当人たちは、励ましあっているつもりなのです。だからこそ、難しいのです。

 また、携帯電話は、異性間のコミュニケーション回路もつなぎました。修学旅行や運動会などをきっかけに最初はスケジュールの連絡のために、アドレスが交換されます。一度アドレス交換が行われると、次からは、第3者の悩みに乗ってあげる形で様々な相談が持ちかけられます。このようにして、相互のやりとりが活発になっていくのです。今までは、中学生が複数の異性とコミュニケーションを持つことは、あまりありませんでした。ところが、携帯電話はそれを可能にしたのです。中学生は思春期の真っ只中ですから、当然、異性からのメールは、それがどんな用件であっても嬉しいものです。だから、やめることが出来ないのです。

 このようなことに、基本的にお母さん方は気付いていません。たまに、サイトへのアクセスのし過ぎで、電話料金がかさんだときに、注意するくらいです。(今では、定額制がほとんどなので、利用時間を把握しづらくなりました。)でも、お母さん方が知らない間に、携帯電話は家庭学習にとっての最大の敵になっていたのです。これから何年か立てば、社会的なルールが生まれてきて、このようなこともなくなるかもしれません。それまでは、お母さんがルールを作ることが大切です。

 出来れば、受験生には携帯電話を持たせないのが一番良いです。それが難しいなら、使用時間帯を制限すると良いでしょう。午後9時以降は、携帯電話を「リビング」の充電器にかけて、使用しないなどです。(勉強部屋に充電器を置くと、着信の合図だけで、集中力が途切れてしまいます。)このようなルールを強く拒否する子は、かなり携帯電話に依存しています。残念ながら、依存が強いとアルコール中毒などと同様依存症というべきレベルに達しているので、ここでアドバイスできるレベルではありません。そうならない前に、しっかりルールを作ることをお勧めします。

2004/11/07

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