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教育を語るのは、難しいですね。


 あるテレビ番組を見ていると、ある有名なキャスターの方が、ゆとり教育の話題になった時に、「僕なんか、小・中学生の頃、全く勉強しませんでしたからねぇ。」と言って、ゆとり教育反対の意見に対して、「勉強なんか、やる時がくればやるんだよ。」みたいな発言をしていました。

 私は、この発言を聞いて、テレビでこれほど影響力のある人が、強い確信をもって教育の話題に触れることが、教育問題を難しくする原因だと実感しました。

 もし、この話題が、全く自分の知らない分野のことなら、自分の知識が足りないことを自覚出来るので、こんなに断定的な言い方はされないと思います。ですが、教育問題は、とりあえず全ての人が学校教育の中で生徒として在籍していたので、皆さんそれぞれの体験があり、意見があるわけです。

 ですが、残念ながら、それは、そのキャスターの方の個人的体験だけに基づくものです。小・中学生の頃に全く勉強しなくても、一流大学の入試に合格し、一流企業に採用され、多くの人の前で流暢にしゃべることが出来るほどの知識を身につけられる方は、普通の人ではありません。その普通ではない人の体験を持って、教育全体が論じられることに教育に関する議論の難しさを痛感します。

 まあ、特別に才能を持っている方のほうが、世の中で大きな発言力を持っていることが多いので、仕方がありませんが。

2006/11/22

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