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子供たちの時間にも限りがあります。


 私たち大人は、自分の時間が足りないと感じていることが多いと思いますが、逆に子供たちに対しては、「時間がたっぷりあっていいな。」という思いがあるかもしれません。確かに大人と違って、子ども達には自由な時間がたっぷりあるはずです。

 ですが、たっぷりあると思っているために、思わぬ落とし穴にはまっている場合があるのではないでしょうか。時間がたっぷりあると考えて、あれもこれもと欲張って多くのことをやろうとしていないでしょうか。その挙句に、もっとも肝心なことをする時間が足りなくなってはいないでしょうか。

 小学生の平日の場合、午後4時に学校から開放されて、就寝時刻を午後10時とした場合、食事や入浴などの生活時間を引くと、1日あたりの自由時間はせいぜい4〜5時間程度ではないでしょうか。その上で、熱心な指導者のいるスポーツクラブに参加するとさらに持ち時間が削られてしまいます。

 仮に、毎日2時間の練習をするスポーツクラブに入ったとします。そのクラブ活動に参加することによって、1日あたりの持ち時間は、2〜3時間になってしまいます。ところが、ここに落とし穴があります。実質の練習時間は2時間でも、その2時間に加えて子供たちの体力が回復する時間が必要だからです。

 これは、お子さんの体質にもよると思いますが、疲れを体にため込むことが出来るタイプの場合は、目一杯体力を消耗して家に帰ってくると、おそらく帰宅後1時間程度は体を休める必要があるのではないでしょうか。

 つまり、先ほどの2〜3時間の持ち時間が、1〜2時間程度になってしまうということです。その上、友達との会話に必要なアニメやドラマをどうしても見たいとなると、学校の宿題をする時間を捻出するのがやっとということになります。

 最初に子供たちをスポーツクラブに参加させる時、多くのお母さんが子供たちの活動時間を練習時間だけで考えていると思いますが、熱心なスポーツクラブの場合、それよりも長い時間、子供たちの持ち時間を奪うことになるということを理解してほしいと思います。加えて、活発なクラブは、練習試合・遠征・合宿・公式戦などで土曜日・日曜日も自由にならないことが多々あります。

 イチローや松井のようなプロのスポーツ選手を目指すなら別ですが、そうでなければ、冷静に子供たちの実質の持ち時間を計算して、どのスポーツクラブに参加するかを検討することも必要ではないでしょうか。

2007/09/12

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