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悪いことは、悪い。


 心理学者として、テレビなどでも有名な香山リカ先生が、ある番組の中で、次のようなことをおっしゃっていました。

 「心の問題を多くの人が理解するようになって、逆に、強く考えすぎている。」「悪いことは、悪いと叱ることが大切。」というようなことです。聞き流していた番組の途中の話なので、正確に覚えているわけではありませんが、このような内容だったと思います。

 この香山先生の言葉は、全くその通りだと思います。しかし、世の中の多くの人が、心の問題を重視するようになったあまり、香山先生の主張通り、「悪いことは、悪い。」と叱ることが出来ない世の中になっています。

 おそらく、見ず知らずの子を、「悪いことは、悪い。」と叱れば、その親から、「我が家のルールで叱るから、構わないで。」とか、「うちの子の性格も知らないで、勝手に叱らないで。」などなどの他人が叱ってはならない理由が噴出するに違いありません。

 今、子供たちに対して、「悪いことは、悪い。」と言えるのは、その子の両親だけではないでしょうか。もし、その肝心の両親が、心の問題を強く考えすぎるあまり、是々非々の姿勢に遠慮があるのであれば、その子は、自分の行なう良くない行為に対して、その原因を外部に求める人間になってしまうのではないでしょうか。

 以前にも、書きましたが、「学校に行かなくなるよりはマシ。」などといって、本人の心をおもんぱかるあまり、勉強しないことを許すのも、同様なことだと思います。

 ですから「悪いことは、悪い。」「良いことは、良い。」という考え方に立って、我が子に勉強することを要求してほしいと思います。ただし、今の時代の風潮として、勉強を頑張ることは「カッコ悪いこと。」「イヤな奴になること。」というイメージを持つ子もいるので、そういう先入観が入り込む前の小学校の低学年の内に、勉強を頑張ることの大切さを伝えてあげて下さい。

2008/08/23

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