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子供たちの忍耐力を超えたゲーム(天才には勝てない)


 ゲームは秒進分歩で進化しています。日本でもトップレベルの天才たちが集まり、子供たちを少しでも長い時間ゲームに参加させるためにその最高レベルの頭脳をフル回転させています。さらに人工知能(ある意味、天才)がものすごいスピードで進化し、ビッグデータを分析して、より子供たちを惹きつけるノウハウを学習してゲームを作るようになると、人類の天才たちであるチェスや囲碁の世界チャンピオンですら人工知能にかなわないのに、普通の子供たちが人工知能の作り出す面白さ(誘惑)に勝てるはずがありません。

 子供たちの忍耐力(他の大切なことのために、ゲームを途中でやめたり、ゲームをすることを我慢したりする力)は、人工知能のように急速に進化することは出来ません。そのため、今の大人たちがゲームをしていた頃よりもはるかに強力な中毒性を持つゲームに、子供たちが自らの意志のみで打ち勝つことは困難なはずです。そのとてつもなく強力なゲームによって子供たちの未来が奪われていくのを観ることはとても悲しいことですが、残念ながら、多くの大人たちも子供たちも、その現実をあまりよく知りません。ですが、麻薬に匹敵するほどの今時のゲームの中毒性に多くの人が気付いてほしいと思います。

 最近では、単なるゲーム機ではなく、ネットを介して友達とつながったまま遊べるので、ゲーム中毒とSNS中毒の両方の相乗効果で、一段と中毒になりやすくなっています。ゲームとSNSのために子供たちが夜更かしをして昼間の活動エネルギーが奪われているのは残念なことです。

 もし、ゲーム制作会社が本当に子供たちをゲーム中毒にしたくないのであれば、ゲーム機やゲームソフトに時間制限を設けて、一時間ゲームをするとそれ以上ゲームが進まないようにすることも出来るはずですが、決してそのようなことはしないと思います。まあ、そんなことをしても、どうしてもやりたい子はゲーム機を何台も購入して長時間し続けるでしょうし、全ての会社がそのルールを入れない限り、1社だけが時間制限のルールを取り入れれば、その会社のゲーム機が売れなくなり、良心的な会社がつぶれるだけです。まあ、アルコールなどより、はるかに強い中毒性があるので、法律で禁止すればよいとは思いますが、IT業界から政治の世界へ多くのお金が流れているはずですので、どちらにしても難しいと思います。

 また、テレビを観ていると、とてもゲームに関するCMが多いことに気付きます。そのことからも分かるように昨今のテレビ業界はゲームのCMに支えられています。そのため、今の小・中学生にとって多大な害悪をもたらす存在であるにも関わらず、テレビの中の人たちがゲームの中毒性を子供たちに伝えることはほとんどありません。(ゴミ屋敷問題などは繰り返し取り上げる時間があるにも関わらずです。)

 以上のことから、子供たちをゲーム中毒、あるいはゲーム依存症から守ることが出来るのは、ゲームの本質を見抜いた大人たちだけです。是非、子供たちがゲーム依存症となる前に、きちんとしたルール作りをして、子供たちをゲーム中毒から守りましょう。

 参考までに、ゲームの本質を鋭く見抜いて、自らゲームから足を洗った方の文章を紹介しますので、是非、御一読ください。

私がゲームから足を洗ったわけ


2016/05/31


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