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ケンちゃんの大学受験結果の総括です。


 各種テストの2016年春入試の結果を取り入れた2017年度版のデータが出揃ったので、そのデータを踏まえてケンちゃんの受験結果を総括したいと思います。

 ケンちゃんが進学した私立大学の学部学科はベネッセ(進研模試)では偏差値65以上となっています。あまり正確に書くと河合塾(全統模試)の偏差値と合わせることで、ケンちゃんの進学先が明らかになってしまうので、正確な数値を出すことは控えさせてもらっています。

 ところがケンちゃんの高校生当時の偏差値は、ベネッセ(進研模試)では高2の良い時でも60少しくらいですし、高3になってからは良い時で50を少し超える程度(3教科)の結果しか出ていません。ですから、ベネッセ(進研模試)の偏差値で見る限り、大きなチャレンジに成功したといえるかもしれません^^。

 また、同じくケンちゃんが進学した大学の学部学科は、Ken's study logでも報告した通り河合塾(全統模試)の偏差値では52.5〜55(受験方法により変動するため)となっています。そして、ケンちゃんが11月に受験した全統センター試験プレテストの偏差値が3教科型で52〜54の間なので、全統模試の結果から見ると、まずまず妥当な受験のように見えるかもしれません。

 ですが、実際に大学受験を経てのケンちゃんの感触や合否の結果からすると、単なる偏差値以上に合否を左右する要素があると感じました。それはどういうものかというと同レベルの偏差値であっても、大学のブランド力が高い大学は受かりにくく、ブランド力が低い大学は受かりやすいということです。

 ケンちゃんは河合塾(全統模試)で偏差値が等しい(河合塾の偏差値は2.5きざみなので、全く同じわけではありません。)私立大学を3つ受けているのですが、その中でもブランド力が高い大学には合格出来なかった(第1志望大学の第2希望の学部です。当然、第1志望学部も不合格です^^;。)のですが、ブランド力が中位の第2志望の大学には何とか合格し、ブランド力が下位の大学はケンちゃんの感触的には余裕で合格したとのことです。

 どの大学も河合塾(全統模試)の偏差値は同じなので、私としては、ケンちゃんの成績からみて合格可能性が20〜40%くらいと予想される(河合塾のボーダーラインは合格可能性が50%のラインなので)この3つの大学のどこかにひっかかってくれればという思いで、ケンちゃんとも相談した上で受験大学を決めたのですが、偏差値には見えない厳然とした難易度の差があると感じました。

 さらに、その河合塾の偏差値が等しい3つの私立大学をベネッセ(進研模試)の偏差値で比較すると、実はケンちゃんの合格した大学が偏差値65以上で最も難易度が高く、次はブランド力が最も低い大学が偏差値60を少し超える程度、最もブランド力が高い大学は偏差値60を少し下回っていました。

 どの大学もケンちゃんの進研模試の結果からするとチャレンジ受験となるのですが、もし、進研模試の結果だけを見て受験大学を決めていたら大変なことになるところでした。(この大学は受からないだろうと判断して、実際に合格した大学の受験を取りやめ、この大学なら何とかなるだろうと考えて受験した大学に不合格になるということです。)

 実際、私が指導した生徒(その子が中学生の間のみです。)で、大学の進路が確認出来た生徒の中には、なぜ、この生徒がブランド力の低い私立大学にしか合格していないのだろうと不思議なこと(そのお子さんが合格している国立大学の偏差値からも、もっと偏差値の高い私立大学に合格出来るはずです。)がありますが、今回のケンちゃんの受験でその理由が分かった気がします。たぶん、そのご家庭では偏差値だけを頼りに受験校を決めてしまったために合格出来るであろうと想定した大学に不合格になり、本来滑り止めであったはずの大学しか受からなかったということだと思います。

 ケンちゃんの受験を通して、これから大学を受験するお子さんがいるお母さん方にお伝えしたいことは、「大学受験では充分な下調べが重要だということ」と、「ただし、その下調べは簡単ではないということ」です。本来、多くの高校生が受験し、そのデータを活用する河合塾の全統模試とベネッセの進研模試のデータですら、とても扱いが難しいです。また、ネット上には悪意にあふれたデマも横行しています。

 一番のオススメは、大学受験指導のプロがいる学習塾で、お子さんのデータを詳細に分析してもらい、ご家庭の方針を伝えて、チャレンジ校、妥当校、滑り止め校をたくさん洗い出してもらうことだと思います。それを踏まえて、後は本人の意思も含めて、実際の受験校を調整していくのが良いと思います。

 なぜたくさん洗い出してもらった方がよいのかというと、実際に受験校を絞り込む過程では、合格発表日と入学手続き金の払い込み締め切り日の兼ね合いで、志望校を変えざるを得ないことも多々あるからです。(例えば、滑り止め校と考えていた学校の入学手続き金の払い込み締め切り日が早いために、本命校の合否を確認する前に入学手続き金を払わなければならなくなる場合などは滑り止め校の変更が必要になります。)

 これらの情報を受験勉強を頑張っている高3生に全てやらせるのは酷だと思います。このように複雑化した大学受験では、親の情報収集力も大切だと感じます。ちなみにケンちゃんが今通っている大学に合格出来たのは、私が勧めた受験方式で受験したからだと感謝してくれています。なぜなら、ケンちゃんは私の勧めた受験方式ではその大学に合格出来ないと思い込んでいたからです。もし、ケンちゃんの言う通りに受験していたら、今、ケンちゃんが気に入って通っている大学に入れてなかったかもしれないと思うと、入試情報をしっかりと収集して分析することが不可欠だと思います。

 最後になりましたが、このサイトではKen's study logでケンちゃんの成績をほとんど開示していることもあり、ケンちゃんのプライバシーも考えて、ケンちゃんが実際に受験した大学や合格した大学名を書いていないので、かゆいところに手の届いていない内容になっていることをご容赦ください。これから大学を受験されるお子さんとお母さん方に、少しでも参考になるところがあれば幸いです。

2016/06/01


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