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教頭先生の作成したテスト


 時々、中学校の定期テストで平均点が20点台になることがあります。子供たちにそのテストを作成された先生について聞いてみると、ほぼ教頭先生という答えが返ってきます。このことがどういうことを意味すると思われますか。

 教頭先生が平均点を20点台にしたいと思ってテストを作ったとは考えられないので、教頭先生が思っているほどの学力が子供たちに身についていないということだと思います。つまり、なんらかの事情(急な人手不足など)によって久しぶりに教壇に立った教頭先生の想像以上に、子供たちの学力低下が激しいわけです。

 残念なのは、学校現場で管理職の立場にある教頭先生が、ゆとり教育でどれほど子供たちの学力が下がったかを把握していないことです。つまり、日頃から教壇に立っていなければ、教育現場に身を置いていてすら、子供たちの学力低下を把握出来ないことが分かります。

 おそらく、久しぶりに教壇に立ってテストを作成した教頭先生は、子供たちの学力低下の現実に愕然としたと思います。でも、学校の管理職の先生ですから、この現実を世間に向けては発信することはありません。

 学校現場で、子供たちの学力低下を最も如実に実感されているのは、1990頃に既に教壇に立っていて、現在も子供たちを指導し続けている中学校の先生だと思います。小学校から積み重なってきたゆとり教育の弊害が中学校で大きく出てくるからです。この立場の先生方が、もっと教育問題について発言していただけると良いのですが。  

2006/12/30

 

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